新規事業アイデアとは?有望なアイデアを生み出す8個の発想フレームワークをご紹介

新規事業・スタートアップアイデア 8の発想法

Googleで「新規事業アイデア」を検索すると1,000万件以上のサイトが見つかります。しかし、サイトで見つけた「便利屋」や「犬のシッター」は新規事業部としてのアイデアでしょうか?新規事業部のアイデア出しは簡単なものではなく、一回の思いつきで出てくるものでもありません。今回の記事では、有望な新規事業アイデアを生み出す8つの発想法をお伝えします

新規事業開発の課題はありませんか?

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目次

新規事業のアイデア出しは大きな課題

社会のニーズ変化に対応した新しい事業が求められる中、新規事業担当者が抱える大きな課題は「有望な事業アイデアが少ない」とされています。

新規事業のアイデアが生まれず、事業の進捗が出せていない新規事業部も多くあります。しかし、どんなアイデアでもいいからとにかく進めるといったものでもないはずです。

そもそもアイデアとは?

出所:pongsakornRed

イノベーション理論を確立したヨーゼフ・シュンペーターは、「新しい知とは常に『既存の知』と別の『既存の知』の『新しい組み合わせ』で生まれる」と定義しています。

また、同様にアメリカの実業家ジェームズ・W・ヤングは『アイデアのつくり方』において「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何物でもない」と述べています。

こうしたことから、アイデアを生み出すということは、全くの無からではなく、「既存の知」つまり知識、ノウハウ、フレームワークなどを用いて行う発想・組み合わせ作業と言えます。

有望と思える新規事業アイデアとは?

では、有望な新規事業アイデアとはどういったものでしょうか。ここでは「有望」と思われるアイデアとして押さえておく4つのポイントを紹介します。

A.事業性があるか

企業として事業を進めるためには、事業性があるかはほぼ必須の要件になります。短期的に収益が見込めないとしても、中長期では投資が回収できるようなビジネスアイデアなのか、また市場規模が会社の方針として適合しているかが求められます。

B.現実的か

計算上の市場規模が大きくあったとしても、現実としてそのニーズがあるかは別問題です。「誰のどのような課題を解くからその市場が生まれる」、もしくはその仮説を検証していくということが具体的に説明出来る必要があります。

C.実行可能か

自社やチームとして実行が不可能なアイデアでは、会社としてGOを出すことは難しいでしょう。ニーズがあるアイデアでもあまりに突飛なものであれば、実行可能性の説明を十分にする必要が出てくるでしょう

D.情熱があるか

新しいアイデアを検証・実行していくには困難な課題をいくつも超える必要があります。いくらニーズの大きさや社内リソースがあったとしても情熱が足りないとやり抜くことは難しくなります。よって、「なぜそのアイデアをやりたいのか」、「やる必要があるのか」、といったアイデアに対する情熱も問われます

新規事業のアイデア発想フレームワークとは

出所:freepik

実際有望なアイデアを生み出すにはどのような考え方・フレームワークを用いればよいでしょうか。このセクションで以下8個の新規事業事業アイデアを生み出す発想法をお伝えしていきます

①スタートアップアイデアマトリクスから考える
②トレンドを分析する
③自身が望むものを作る
④未来からの逆算(バックキャストアプローチ)で考える
⑤タイムマシン・コピーキャットアプローチを使う
⑥自身の強み(競争優位性)を活かす
⑦テクノロジーの変化を活用する
⑧世界の課題(SDGs)から考える

①スタートアップアイデアマトリクスから考える

Eric Stromberg(Google Playの責任者)は、成功したスタートアップを業界とビジネスモデルで分類したアイデアマトリクスを作成しています。

スタートアップアイデアマトリクス

彼自身も新サービスを市場投入する際に利用したように、このマトリクスによってどのようなビジネスモデルがどの市場に有効なのか、もしくは、特定の市場ではまだ試されていないのではないかという仮説を建てることが出来ます。

こうしたマトリクスを利用したり自身で整理することによって、事業アイデアを生み出すことに繋げます。

Startup Idea Matrix(B2Cバージョン)
Startup Idea Matrix(B2Bバージョン)

②トレンドを分析する

新規性のあるアイデアテーマを考える際は、直近生まれたワードや概念を利用できないか考えることが有効です。

具体的には、TwitterやYouTube、InstagramなどのSNSやニュースサイトのトレンドトピックをチェックし、さらにその動向をGoogle Trendで確認します。この結果をもとに関連するサービスや製品を作成することでビジネス化ができないかを検討します。

トレンド分析

また、Google Trendでは検索の関連ワードもチェックできるので、そのワードや業界の課題仮説を構築することにも役立ちます。

③自身が望むものを作る

最もユニコーン企業を生み出しているアクセラレータであるY Combinatorの創業者Paul Grahamは、人が欲しがるものを作る方法として、「自分が欲しいものを作ってみることだ」と述べています。

人が欲しいと思うものを作る方法は?

自分が欲しい物を作ってみることだ。

そのY Combinator 出身で2012年にアメリカで創業されたフードデリバリーサービス「DoorDash」は、『自分が必要とするもの』という発想に基づいて事業アイデアを生み出し展開することによって約6兆円近い時価総額に達しています。かれらは、当時パロアルトに住んでいましたが近くのレストランからのデリバリーができないことに自分たち自身で強いニーズを感じていました

このように、自身が本当に望んでいること、解決してほしいものに対して、サービスを作るというのも一つのアイデア発想手法となります。

④未来からの逆算(バックキャストアプローチ)で考える

未来がどうなっているか、その将来像を構想しそこから必要なものを逆算して検討する手法がバックキャストアプローチです。

バックキャストアプローチ

将来像を構想するためにはいくつかの単位に分けた方が検討しやすく、例えば国・業界・自社単位となります。

20年後自身や自社はどのような状態(社会からのイメージ、貢献度合い、売り上げ等)になっているべきなのかそのために必要なサービスや技術は何かといったアイデア出しに繋がります。

この手法は短期的なニーズを追うアイデアではなく、長期的な視点でのアイデアだしができる事が特徴になります。

⑤タイムマシン・コピーキャットアプローチを使う

タイムマシンやコピーキャットアプローチは、主に他国で成功した製品やサービスをコピーして事業展開することです。

これは例えば配車サービスおけるUber(アメリカ)とDidi(中国)、GOJEK(インドネシア)、Grab(シンガポール)のような関係性で、他国のサービスをそのまま移植したり、少しローカライズ対応した上でサービスを行います。

タイムマシン・コピーキャットアプローチを使う

このアプローチは、各国で成功している企業を調査することによりアイデアをリストアップできる容易さはありますが、競争も同様に起こる点は注意が必要です。

⑥自身の強み(競争優位性)を活かす

事業アイデアを考える上でやっておきたいのは自身(自社)の強みを整理し、それを活かせるかを検討することです。

活かせる強みを整理する手法としてコアコンピタンス分析があります。これは現在自社が進めているサービスや製品にはどのようなコア技術やサービス手法があるかを見出していく分析で、その抽出したコアコンピタンスを、さらに、模倣困難か、転用可能性はあるかを検討していきます。

コアコンピタンス分析

こうして整理した自社の強み(コアコンピタンス)によって解決できる課題は何か、といった観点で事業アイデアを出していくことも有効です。

⑦テクノロジーの変化を活用する

ガートナーは毎年テクノロジーのステージを示すハイプサイクルを発表しています。こういった大きなトレンドを理解しつつ、過去3~36カ月でどのテクノロジーが変化し、それを新たなサービスに繋げられるかを検討することでビジネスアイデアを生み出すことに繋がります。

ハイプサイクル

例えば、配車サービスのUberもスマートフォン、それに付随するGPS機能が構築されたことによりサービスとして実現可能になりました。

こうした現在のテクノロジーであれば解決できる課題があるかを考えることも有効です。

⑧世界の課題(SDGs)から考える

SDGs

SDGsは、国連が定めた2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す17のゴールで構成された世界共通の課題です。市場規模としては各目標ごとに約70~800兆円と試算されています。

SDGs目標

17のゴールを具体化するためにさらに169のターゲット、232の指標を定めており、これを解決・指標の改善を目指すことで事業機会に繋げていきます。

SDGs(持続可能な開発目標)17の目標と169のターゲット
https://www.maff.go.jp/j/shokusan/sdgs/sdgs_target.html

アイデアだしとしては、自社の理念と共通するSDGsの課題を抽出し、その中から自社で貢献可能性が高いものを選択していくことが望ましいでしょう。

SDGsゴール

新規事業アイデアに関するFAQ

新規事業のアイデアは何個くらい出せばいいですか?

具体的に検証したいアイデアや、会社として進めるべき事業がある場合はアイデア出しは数個で終わるケースもあります。しかし、既存に縛られない新規事業として始めるのであれば、30~100個程度は初期として出すことをお勧めします。ただしやはり一人では限界があるため複数人でアイデア出しを進めた方がよいでしょう。

アイデア出しはどれくらいの期間でやればいいですか?

新規事業部として立ち上げた段階であれば2週間~1カ月程度が目安となります。この期間だけでなく、アイデアは継続的に考えておくことをおすすめします。

アイデアを出した後はどのように進めればいいですか?

新規事業の立ち上げステップは以下の記事でご紹介していますのでご参考ください。

まとめ

今回ご紹介したように、アイデアを発想するには複数の手法を用いて、時には掛け合わせることによって、アイデアの量と質を生み出していきます。結果としてより有望なアイデアを選択することに繋がっていくため、漠然ととではなく発想手法を用いて検討することをおすすめします。

ご紹介した手法が新しい事業を始める方のお役に立てれば幸いです。

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